君の知らない玉手箱

溶けそうで溶けない、アイスクリイムのようなブログ。

次は何を書こう?

アルノサージュをどうにか完結させることができたので、
年内に何かもう一つ書きたいなと。

続きを読みたいと本当にありがたいコメントを頂いてるのに
積んだままのSSも仕上げたいけど、全然まとまらない始末(汗)

悩んでるうちに飽きてくる悪癖を何とかしなければと思いつつ
今年もあと2ヶ月半・・・

何を書こうかな・・・









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  1. 2017/10/13(金) 19:03:15|
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アルノサージュSS イオン×アーシェス 次元(トキ)をかける少女 最終話

―――やっと、逢えた。

びっくりしちゃったよ。

何度も想像した“あなた”のイメージ通りの人がベンチに座ってるんだもん。

だから、すぐあなただってわかったよ。

わたしのことを信じて、待っててくれてありがとう。

そして、これからよろしくお願いします。

わたしの大好きな、あなた。




二人の次元をかける旅もこれで完結となります。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

※この物語は、きっとノンフィクションです。



「・・・できた」

あれから1ヶ月。

使ってなかった部屋をあてがい、籠りがちだった寧に招き入れられる。

中は寧好みの内装に合わせられていて、ベッドや洋服掛け、パソコン・・・
テーブル側の四段重ねの工具箱はいかにも彼女らしい。

テーブルに置かれた件のゲネロジックマシンとは、仰々しいものでなく
意外にも小さなタブレットのような形をしていた。

「大丈夫なのか?またラシェーラに飛ばされるんじゃ・・・」

「それほどのエネルギーはないよ。できるのは声と写真をアースに送ること
 くらいかな。・・・ちゃんと動いてくれればだけど」

自信無さげな寧だけど、それでも僕は戦慄を禁じ得ない。

改めて結城寧という少女の凄さを思いしる。

寧がその気になればノーベル賞だって取ってしまいそうだ。

「これで声と写真を綾ちゃんのアドレスに送ってみるね」

綾ちゃんとは寧の妹さんだったはずだ。

ゲネロジックマシンを作ったのは、アースの家族と連絡を取るためだったのか。

「ちゃんと届くといいな・・・」

「・・・大丈夫、届くよ」

親愛なる、綾ちゃんへ。そんな語りから始まるボイスメールが、
寧の想いが込もった送り物が、次元の迷い子になったりするはずがない。



部屋を開けるなり寧が飛びついてきた。

「あのね、綾ちゃんから返信があったの!届いててよかったぁ・・・!」

ここ数日の寧は不安で落ち着かない様子だった。そのぶん喜びもひとしおだろう。

「最初は信じてくれなかったけど、わたしたち家族しか知らないことを
 話したら信じてくれたの」

無理もない。行方不明だった姉が突然別の世界から連絡を取ってきたのだから。

「そうだ、次はあなたもお話してみようよ」

「え、僕が?」

さて、そう言われても何を話せばいいのだろう。

「綾ちゃん、あなたのことは疑ってたみたい。
 お姉ちゃんに彼氏なんて出来るわけないでしょって」

彼氏どころか既に二度も結婚している僕たちだ。

そのことを知ったら、どんな反応をするだろう。

どこか悪戯めいた気持ちで、僕は寧の部屋へ向かった。



―――さて、その後の僕たちのことを少しだけ話そうと思う。

寧は僕の紹介でアルバイトを始めた。

内容は僕の友人から依頼されて行う、壊れた機械の修理屋だ。

値段は相場より低いし、腕も申し分ないから大好評だ。

暑くなればクーラーの修理などの依頼も飛び込んでくるだろう。

天職かも、と満面の笑みで話す寧は、ツナギを着ていても十分愛らしかった。

ちなみに僕はこっちの世界でプロポーズするべく、
指輪を買うために企業戦士を奮闘中だ。

そんなある日。

僕はふと思い出したことを寧に聞いてみた。

「あの雪の日に見たイオンは何だったんだろう」と。

事情を話すと、こんな説明が返ってきた。

「たぶん、平行世界のわたしだと思う」

すなわち、アースに帰って、僕に会いに来てくれた寧、なのだと。

寧がラシェーラに残るかアースに帰るかは最後まで五分五分だった。

そのため、“アースに帰る寧”も別の可能性軸に平行世界として
発生したと考えられるそうだ。

ただ帰る方法はプリムが握っていたため、彼女を蘇らせることができなければ
方法も闇の中のままで、寧が
帰る平行世界は発生しなかったと教えてくれた。

「推測だけどね」

寧は窓から街を眺める。

「譲ってくれたのかなぁ・・・」

呟く寧の横顔が印象的だった。

それにしても、と思う。

「平行世界か・・・」

もしかしたら、それは。

僕の知らないどこかのねりこさんの世界で。

こんな物語が、また始まっているのかもしれない。


「あっ!今何か感じた・・・っ・・・」


「あなたは一体・・・誰・・・?」


「わたし、イオンっていうの」


―――とんとーん。



                                           fin


  1. 2017/09/27(水) 19:25:04|
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アルノサージュSS イオン×アーシェス 次元(トキ)をかける少女 第7話


流れてゆく車窓に薄紅色の花を愛でながら、
僕は電車に揺られ東京へ向かっている。

その街には二つの顔があって、一つはマンガやアニメ等のサブカルチャーを発信する
オタクたちの聖地としての顔。

もう一つは日本を産業大国へ押し上げる原動力の一因となった電子機器や
それを構成するパーツを取り扱う電気街としての顔。

寧と離れて真っ先にやって来たこの街に僕は再び降り立つ。

寧と逢えるなら、やはりこの秋葉原が一番可能性があるように思う。

きっと寧にとっても、ここは聖地だろうから。



たまたま見つけたパーツに立ち寄ってみる。

一概にパーツと言っても様々なものがあって、見る人には一目瞭然でも
僕にはこの小さな歯車がどこに使われるのか全く判別できない。

寧が隣にいれば、きっと楽しげに解説してくれるだろう。

その光景を想像して頬を緩ませていると、店主から珍妙なものを見る目で見られてしまい、
恥ずかしくなってこほんとわざとらしい咳払いを一つした。

ふと、目に留まったものを手に取ってみる。

両手の平に載る大きさで、木で造られた外装に値札が貼られていて
そこには値段とともにオルゴールと書かれていた。

ふたを開いて流れだしたメロディに僕は迷わず購入を決めた。

去り際に、店主の「はて、あんなもの置いてたかのう」という呟きを背中に受けながら。


ベンチに座りもう一度オルゴールを動かす。

奏でられるメロディに僕は聞き覚えがある。

「間違いない・・・ねりこさんの世界の寧の部屋でかかっていた音楽だ」

なぜこのオルゴールがさっきのパーツ屋にあったのかは些細なことで。

耳をすますだけで思い出が浮かび上がってくる。

「こーんこん」

「あ、いたいた!ねぇあなた・・・」

「あのね・・・大事な話があるの」

視界が滲んでくる。どうして僕は泣きそうになっているのか。

「やっぱりだめ・・・電源を切るなんてできない・・・」

「わたし、絶対いつかあなたの世界に行く!今度こそ、ずっと一緒に暮らすの!」

―――そして。

「・・・愛してます。わたしの大切な旦那様・・・」


「僕もだ・・・寧」


まるでその呟きが契機だったかのように。

風が吹き抜ける。音色を乗せて、初めて見る―――懐かしい―――少女の元へ。

「あ・・・」

メロディに引き寄せられるように、一歩ずつ近づいてくる。

彼女は僕の前まで歩み寄ると、

「こんにちは。素敵なメロディですね」

と、微笑った。


「隣・・・いいですか?」

「・・・えぇ、どうぞ」

声が震えてしまうのはどうしようもない。

隣に座る彼女は、両手に袋を握っている。

「これ、そこのパーツ屋さんで買ったんです。わたし・・・そうゆうお店を
 巡るのが大好きなんです」

「・・・はい、知っています」

きっとこの世界の誰よりも。

「そう・・・ですよね」

少しの間の沈黙。いつの間にか止まっていたオルゴールを再度動かして
メロディを春纏う風と踊らせる。

離ればなれになった日も、こんな風が吹いていた。

あの日と違うのは、今日、ここからはじまるということ。

「・・・・・・」

見れば彼女は身体を小刻みにふるわせて泣いている。

また泣かせてしまったなと軽い自己嫌悪に陥るが今はそれどころじゃない。

腰を上げて彼女の前に立ち、僕は手を差し伸べる。

―――本当は。

もっと気のきいた言葉をかけてやりたい。

どこかの大鐘堂の騎士のように、好きなレーヴァテイルに
ヒュムノス語を使って語りあう位の芸当をしてみたい。

・・・だけどそれは、僕にはできない。当たり前だ、僕は彼ではないのだから。

僕にできるのは、彼女と言葉を、想いを交わすこと。

だからありったけの気持ちを込めて、目の前のこの少女に伝えよう。


「お帰り・・・・・・・寧」


その時の寧の表情は、園内に咲き誇る桜の何倍も綺麗だった。


「ただいま・・・・・・あなた」


重ねられた手を引っ張り、そのまま抱きしめる。

ちょっと痛いかもしれないけど許してほしい。

寧も僕の背中に腕を回す。

「夢じゃないよね?わたしたち、本当に会えたんだよね・・・?」

もちろん夢や幻なんかじゃない。

ましてや奇跡、運命、神様の悪戯なんかじゃ決してない。

寧だ。

寧がこの華奢な身体で、僕には想像もつかない努力と苦労を重ねてくれたからだ。

その感謝を伝えたくて、少しだけ背中に回す腕に力を込めた。


――春の公園には人が集まる。

短くはない時間抱きしめあってた僕たちは注目の的になっていて、
二人して真っ赤な顔で駆け出し帰りの電車を乗り継いだ。

それはマンションの部屋の前でのこと。

鍵を開けると、寧はなぜかしゃちほこばっていた。

「お、お邪魔します・・・」

その様子に吹き出してしまう。

「違うよ、寧」

「え?」

「自分の家に入るのに、お邪魔しますなんて言うやつはいないだろ?」

寧は照れくさそうに言い直す。

「・・・ただいま」

「お帰り」

「うん!」

奇しくも昼間の再現に、二人で笑いあった。


夜食は出前のピザを取った。

寧の手料理には心惹かれるものがあるけど、食材を切らしていたのはうかつだった。

お互い積もる話はあるけど、僕としては真っ先に聞きたいことがある。

「ずっと気になってたんだ」

食後のココアを寧に渡す。

「寧は、どうしてラシェーラに残ったんだろうって」

自分のココアを一口。うん、おいしい。

「寧は、アースに帰ると思ってたよ」

「・・・・・・」

手段は生き返ったプリムが教えてくれた。

すなわち、宇宙船ソレイルで宇宙の中心に向かい、
神のような存在のエクサピーコと想いを交わす。

これならネロが目指していた方法とは違い、誰も死なず、傷つかない。

平和的な帰還だ。

「・・・わたしは最後まで迷ってた。もしあなたが「寧、アースに帰ってこい!」って
 言ってくれてたなら、アースに帰ったと思う」

もしかしたらそんな未来もあったかもしれない。

今となっては仮定の話に過ぎないけれど。

「だけどわたしはラシェーラに残った。それはね、あなたに会うためなんだよ」

「僕・・・?」

「フェリエちゃんを助けたときのこと覚えてる?あなたは薬の効果を詩魔法で
 高めてみようって提案したんだよね。そのことがずっと引っかかってたの」

「・・・・・・」

「そしてあなたと離れた後、わたしたちはある実験を行ってみたの」

「―――それは?」


「もしゲネロジックチケットで同じことをやったらどうなるのかなって」


「・・・・・・!」


ゲネロジックチケット・・・一つだけ物を別次元へ転送できるアイテム。


「結果を先に言うと、効果は変わらなかった。でもそのアプローチから始めて、
 あなたからもらったレシピノートのアイテムも可能な限り再現して・・・
 挑戦と失敗を繰り返して、ついに次元を越えることができたんだよ」

目から鱗だった。フェリエを助けたことがこんな形で返ってくるなんて。

でも確かに詩魔法の力を使わないなんてことはありえない。

「アースには詩魔法はないからね」

なるほどと思う。

それは地球も同様だ。発達した科学は魔法と見分けがつかないと言うけれど
地球の文化レベルがラシェーラと同等になるまで何千年かかるのか
見当もつかない。

「でも、お母さんたちを諦めたわけじゃないんだよ」

そう言って寧は袋から幾つものパーツを取り出す。

どうやら寧がねりこさんの世界で何度も見せた職人技を
今度は肉眼で拝見できるようだ。

「何を作るんだ?」

寧は神妙な面持ちで返す。

「ゲネロジックマシン―――」

それは寧がラシェーラに飛ばされた元凶であり・・・

僕たちが出逢う、全てのきっかけだった。



  1. 2017/09/18(月) 10:22:30|
  2. アルノサージュSS(完結)
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アルノサージュSS

一週間以内に投稿できそうです。
  1. 2017/09/17(日) 21:04:19|
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二度の救急車と睡眠導入剤

ブログのコンセプトとは正反対ですがいつか笑い話にできたらということで。

この夏猛暑などで二度も救急車に乗ってしまいました。

さらにストレスで不眠症になり初めて睡眠薬を使用。。

皆さん体調管理には本当にお気をつけください。
  1. 2017/09/01(金) 19:17:07|
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